ワールドカップの世紀
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定価 : ¥ 550
販売元 : 文藝春秋
発売日 : 2001-04 |
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ワールドカップを読み解く |
1996年に出た単行本の文庫化。1998年フランス大会についての記述が、少しだけだが、書き加えられている。また岡田武史との対談が収録されている。
ワールドカップの歴史を豊富なデータと確かな知識で読み解いた著作。大きな柱となっているのは、ブラジル、イタリア、ドイツ、アルゼンチンという常連国・優勝経験国と、それ以外の国々の比較。それ以外の国々とは、力はありながら優勝できないオランダや東欧諸国、新参者・弱小国であるアジア・アフリカ諸国のことを指す。両者を分けるのは大会全体を通しての戦い方と、勝利への執念であるという。たとえばイタリアは一次リーグの間は力をセーブして守備的なサッカーに徹する。しかし決勝トーナメントでは攻撃的になる。
こうした分析を基礎に据え、ワールドカップの各大会が俎上に上げられていく。なるほどと思わされる。各国のサッカースタイルの違いや報道姿勢、国民の反応にも触れられており、総合的なサッカー文化理解が出来たような気がする。
また、本書は日本がワールドカップで勝ち抜くための指南書ともなっている。大陸予選での戦い方、国民のバックアップの方法など、克服すべき問題は山積みになっている。ワールドカップで勝つためには日本全体のサッカー文化を成熟させていく必要があるのだろう。勉強になった。
ただ、前著『サッカーの世紀』に比べると落ちるように感じた。
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サッカーの本を読み始めるなら |
1997年日本がフランスワールドカップ出場を決めた頃、この本を読みました。それが私にとってサッカーのノンフィクションを読むようになった始まりです。
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ワールドカップの歴史 |
かねてからサッカーがあまり盛んではなかった日本では、ワールドカップは出るものとしてではなく、見るものとして捉えられていた。そのためか、昔のワールドカップに関する情報が乏しい感は否めない。やはり世界サッカーの、日本にとっては「暗黒」時代の推移を知りたかった私にとってこの本はまさに打ってつけだった。
詳しすぎるほどに説明を重ねるのが後藤の本質。くどいと感じたことも多少あったにせよ、押し付けではなく誠意のある書き方。
2002年にワールドカップ自国開催を控えている日本の問題も浮き彫りにされている.いろんな意味で「知的サッカーファン」の疑問に答えてくれる一冊と言える。